代表が女性であるうちの店のメリット
【2021年3月15日更新】
記事内に登場します液晶純正パネルは、現在、液晶再生パネルに表記を変更しております。 あらかじめご理解の上、読み進めて頂けますと幸いでございます。 なお、名称を変更しただけで、パネル自体に変化はありません。
ここ最近、たくさんの同業の方とお話させていただく機会がありました。
そこで、長年(といっても半年くらいですが)フロント画面に関して疑問に思っていた謎があったのですが、それがようやく解けました。
その謎とは、「どうしてコピーパネルを何の説明もなく、堂々とお客様につけられるのか?」という謎です。
それがいいとか悪いとかではなく、本当に純粋にずっと疑問に思っていました。
うちのフロント画面の交換修理というのは、コピーパネルと液晶純正パネル(再生パネル)2種類用意しているというのは、もう何度もご説明しているかと思います。
私は自分の店のメニューを決める際に、コピーパネルを何の説明もなく堂々と正規のパネルのような顔をしてお客様にお出しすることは絶対にできないな、と思いました。
なぜなら、品質が全く違うからです。
私はこんなに品質の違うものを説明をしっかりするならいいけれど、何の説明もなく普通に出すことが自分の性格上できなかったので、品質の異なる2つを区別し、ご修理前の説明を徹底するという今のスタイルに落ち着きました。
では、なぜうち以外の多くの修理店ではコピーをメインで使っているのかというと、原価が安いという価格面の他に、そこの代表もしくは店長が男性だからではないかという結論に達しました。
詳しくご説明します。
まず、うちのフロント画面の交換修理というのは、オープン当初こそコピー圧倒的人気だったのですが、徐々に液晶純正パネル優勢になってきて現在は7:3の割合で液晶純正パネルが多く出ます。
しかし、これは全体的な割合の話で、お客様を女性のみに絞ると、その割合は9:1くらいになります。
女性の方でコピーを選ぶという方は、ほとんどいらっしゃいません。
これが男性のみになると、6:4かもしくは5:5くらいになると思います。
私は男性こそ、液晶純正パネルを選ぶべきだと思うのですが、本人が納得しているのであれば、私はそれ以上は何も言いません。

iPhoneの修理店のおそらく9割以上は男性が代表もしくは店長を務めていると思うのですが、うちの店のお客様の統計からも分かるように、男性は「コピーでいい」という方が多いので、その感覚が必然的に自分の店のメニューにも反映されているのではないかと思いました。
冒頭で最近たくさんの同業の方とお話させていただく機会があったと記載したと思うのですが、1人の方を除いて全て男性の方でした。
そしてお話していると、
「俺は別にコピーで十分だな〜。」とか、
「自分の店の保証期間である3ヶ月以上、コピーを使っているけど、全く問題ないよ。」とか、
基本的に皆さんそんな感じのことをおっしゃっていたので、男性の感覚的にはコピーと再生パネルの違いはあまり気にならないから、世の中の修理店というのはコピーが主流なのではないでしょうか?
私の修理の師匠は男性なのですが、師匠は女性の私よりも全然細かいところに気がつくタイプなので、男性でも師匠のような方は再生パネルをメインで使っているか、もしくはしっかりと説明をしているかと思います。
もちろん、コピーメインが悪いとかでは全くなく、「うちの方針と違う」というだけですので、それはそれで1つのやり方だと思います。
実際に大手修理店などは、その方法で大きな利益を生み出してきたはずなので、その方法がむしろ主流であり私が異色です。
ただ、うちのお客様の液晶純正パネルを選ばれる割合と、世の修理店を経営しているほとんどが男性という事実は、女性である私が代表であるということはうちの店にとって大きなメリットだということを、最近感じました。
コピーパネルと液晶純正パネルの2つの違いを、ましてやプロが「そんなに変わらない」と言い切れる感性が私には本当に信じられなかったのですが、それはそもそもの感じ方が男性と女性では違っていたのだから、それは両者分かり合えるわけはないですよね(笑)
この発見は、本当に目から鱗でした。
ということで、創業当初から決めていた「女性の味方である店でありたい」と再度、決意を強くしました。
女性はメカや機械に疎い方も多く、かといってキャリアではカバーできなことも多いので、そういう”iPhoneユーザーの中で弱い立場の方の味方”でありたいなと思っています。
「大きな組織よりも、弱い立場の個人の方をもっとも大切にしていく」というのが、私の経営の根幹です。
昔から父に「大きな組織なんて自分が強く出ようが出まいが、痛くも痒くも何のダメージもないけど、小さい会社や個人は自分の決断や対応ひとつでその人の人生を大きく左右するような影響を与えてしまうかもしれないだろ?だから、弱い立場の人こそ、会社も人も大切にしなさい。」と言われてきました。
ですので、私の経営方針として「iPhoneユーザーの中で立場の弱い方」を特に大切にしていきたいと考えておりますので、どうぞ気兼ねなく何でもご相談くださいね(^^)
お客様の中には「こんな簡単なこと聞いてもいいんですか?」とおっしゃられる方もいらっしゃるのですが、私はどんなに簡単なことを聞かれても絶対にお客様を馬鹿にしたり、突き返したりすることはありませんので、その点はご安心いただければ幸いでございます。
以上が、私が代表であるうちの店のメリットです。
※男性のお店だからイコール低品質ということではありません。
男性のお店でも女性のお店でも私よりも技術力があり、うちよりももっとしっかりとしていらっしゃるお店は沢山あります。
今日の話はあくまでも私が体験した中でのことであり、また経営は人それぞれなので、他のお店を批判する意図は一切ありません。
今日の話は、ただの私の主観であり、他愛のない個人的な意見です。
その点は誤解のないようにご理解お願い致します。
ー後日談ー
2020年2月27日更新
まぁまぁな毒舌を吐いてますね。笑
この当時は女性の方でコピーを選ぶ方はほとんどいませんでしたが、今では結構増えました。
今は、逆に、男性の方が液晶純正パネルを選ぶ方は多いかもしれません。
この違いは何?と考えてみたんですが、今は近所の方に来ていただくというより、全国各地の方から”液晶純正パネル”を指名でご修理依頼をいただくことが多いので、その影響だと思います。